自分のご機嫌を自分で取る感覚がわかってきた。
①共有スペースでは常にイヤフォンをし興味のある情報に集中する(と同時に周囲に気づいていないフリ・誰かと会話中のフリも可)🙉
②嫌な人と目が合ってしまったら、挨拶だけして直ぐに自室に逃げ、会話を始めさせる隙を作らない🙊
③嫌なことがあったら、外に出て美味しいものを食べる。🙈
④関係の無い第三者には話して、笑い話にしてもいい。
私はシェアハウス歴がざっと10年以上なのだが、合わない人々と日常的に同じ空間を共有しないとならないストレスとの闘いから逃れるのが大変だったりする。稀に仲良くなれる人もいるが、そんなことを期待して入居したらガッカリするからやめた方がいい。私は今の経済力では一番コスパが良い(賃貸で一人暮らしより)から住んでいるだけだ。
断っておきたいのだけど、シェアハウス住まいの人々が特別「変な人種」って訳ではなく、シェアハウスとは他人の変な部分(自分のも)が嫌でも見えてしまう環境であるということだ。
例えばKKという20代後半の住人の女がいる。汚い(食べっ放し、私物を散らかしっ放し)、臭い(何度注意しても玄関でタバコを吸う)、うるさい(ドンドンと足音を鳴らしながら歩く、裏声で歌う、口笛が大きい)、うざい(後述)。三拍子+aという迷惑なハウスメイトのお手本のような人物なので標本として挙げてみたい。
普段、リビングやキッチンを仕事場として占有し、充電コードが動線の妨げになっている。共有スペースにいなくても、ゴミによって存在感が漂わせている。帰省していない時は、静かだから分かる。帰宅した途端、ゴミが散らかっているから直ぐに分かる。とにかく存在自体にエネルギーを吸い取られる。
しかも、私は英語も母国語だということを良いことに、いつでも片言の英語で話しかけきていた。私だって余裕があれば付き合えるけれど、朝の忙しい時間に「アーム、アーム(えーと、えーと)」と単語を考えるのに付き合わされたときには流石にイラっとする。私はお前の専属の英会話教師じゃねーんだよ(心の声)。私は英会話スクールで働いていた元教師の時から40分7,000円の授業は流石に高い(留学やワーホリにお金を使った方がいい)と思っていたけれど、年中無休で無料でソイツにレッスンする義理なんて一つもない。
きっと悪気はなくて、ちょっと要領が悪い奴なんだと思って多めにみていた。というのも、苦情を言い始めたらキリがなくて、私が文句を言いたいだけの人みたいになってしまうのは不利だからだ。私は最低限これさえ守ってくれればいい。そもそも禁止されている玄関での喫煙。私の部屋は真上にあるので、窓を開けると副流煙に汚染されるし、洗濯物がタバコ臭くなってしまう。注意するとしばらく、家からちょっと離れた場所で吸うのだが、しばらくするとまた玄関の前で吸っていることが何度かあった。3回目の時は新しい入居者と一緒に喫煙していた。連日のことで、私の喉が最悪な状態だったので、玄関を開けて「すみません。ここで吸うの辞めてください」と言ったら、新人は直ぐにその場を離れたが、ソイツは私をポカンとした顔で見上げるだけだった。やっぱりただの馬鹿みたいだったので、管理会社にも相談した。今のところ、玄関でタバコを吸うということはなくなったが、いつまた本人の無い頭の中で正当化されるかは時間の問題だと心得ている。
そんな奴にも私は平等に挨拶をしていた。会話や雑談でもトゥーマッチだけど、挨拶は最低限のマナーだからだ。中には挨拶しないのに、いきなり話しかけてくる住人もいるが、そういう気持ち悪い人にはなりたくない。KKはまだ挨拶をするのでマシかと思っていたら、ある時から、ただ私の顔をボーッと見ることが増えた。
でも、どういう事情があって挨拶を無視しても、挨拶を相手に協力させるのは違う気がした。「タバコをここで吸わないでください」と「挨拶をしなさい」はちょっと違う。タバコは健康を害するが、挨拶の無視は精神的な害。前者は我慢できないが、後者は工夫すればなんとかなる気がし、私はしばらく悩んだ。無視され続けても、挨拶をし続けるのが大人な対応なのかもしれないが、私のメンタルはそこまで強くない。そこで行動を改めることにした。KKのように挨拶をしない習性の人には、こちらから挨拶をしない(万が一挨拶してきたら、返す程度)。理想的では無いけれど、自分のメンタルを守るためなので、仕方ないと割り切った。こちらも挨拶してなくて、相手から挨拶されなくても、おアイコだからまぁいっか!と思え、精神的なダメージを減らせる。
そんな中、KKが体を掠めてくることがあった。「すみません」と一言も言わないところが二重に気持ち悪い。そんなことが何度かあったので、キッチンでKKが接近してきたとき、私の体が反射的にビクッとして一瞬フリーズした。するとKKが「もう!最近なんなんですか、その態度?!」とキレてきた。私はAirpodsでpodcastを聴いていたのだが、彼女の顔を見て、両耳のイヤピースを外して「え?なんですか?」と聞いた。すると彼女は「聞きたくないのかなと思って……」とゴニョゴニョとバツが悪そうに答えた。私は「聞こえなくて…なんですか?」と言ったら、KKは「どう言おうか考えています」と言った。はぁ?である。私はそのままAirpodsを耳にはめて、昼ご飯作りを中断し、自室に行った。心臓がバクバクしていた。何があったのか知らんが、八つ当たりまでしてくる奴だ。「最近なんなんですか、その態度」というお前の態度は最近どころじゃないぞ。私は他の住人と鉢合わせないよう、共有スペースを使う時間を最小限に抑え、早朝と昼時しかキッチンを使わない。なるべく平和に暮らすための工夫をして生きているだけでも、攻撃してくる奴はいる。
自炊派だが、その日ばかりはソイツが仕事場として占領しているキッチンに行くのが怖くなって、外食することにした。洋食店で旬のカキフライを頂いて、最高のランチタイムを過ごした。嗚呼、周囲がどうであれ、私は自分の機嫌を自分で取れているなぁ、と我が成長を祝いながら、自画自賛した。
そしてハッタリでも(音声を流してなくても)イヤフォンを耳にはめておくのは鉄則だなぁと改めて痛感した。もし私が耳に何もはめていなかったら、KKの癇癪が聞こえていることが明らかなだけに、なんらかの反応を迫られ、反応に困っていると、それを理由に更なる攻撃を加えられていたことだろう。要するに相手のご機嫌とりに利用されていたに違いない。おお恐ろしい。
🙈🙉🙊
コメント